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Thank you , Kawanabe ! 経過報告会レポート


※サクラ島大学は、かわなべで行われるGNJ2012というイベントでごみステーションを担当します。
Thank you, Kawanabe!

8月5日の蝉の声がきこえる日曜日。木造の古民家の県民教育文化研究所にて、「Thank you , Kwanabe !」の経過報告会を行いました。ときおり涼しい風が部屋の中へふわっと入ってくる、暑い夏でも涼しく感じる、いつまでも縁側から外の景色を眺めていたい、そんな会場での報告会です。

はじめに、学長より「Thank you , Kawanabe!」をはじめた理由や想いを伝えしました。GNJという心地よいイベントの会場は、川辺にある美しい森。その場所を1日お借りするので、返すときはもとの通りきれいにしてお返ししたい。森の学校がある川辺について知りたくて、取材してきました。ふたつの報告と、スペシャルゲストの方にお話を伺います。
一つ目は、「かわなべ森の学校」を管理する人たちの活動について。
二つ目は、川辺のゴミの20分別に至るまでの経緯と、その環境行政を作り上げた方の想いと実際について。
イベントに興味のある人、参加する人が、きっと川辺を身近に感じることができる内容です。

『森の学校を守る人を訪ねて』
GNJの会場である「かわなべ森の学校」を維持管理している「長谷ふるさと村」のメンバーの東大海さんのインタビューの様子を土井さんの方から報告していただきました。
かわなべ森の学校は、周りを森に囲まれた場所にあり、20年程前まで長谷小学校として子供達が過ごしてきた場所です。現在は、役目をかえ、地域の行事などに使われているそうです。「長谷ふるさと村」のみなさんは、年に4回自然体験や農業体験などの活動や、木造校舎の今の状態を維持するためにガラスの補習や建具の管理し、校庭の草払いやトイレの掃除などをされているそうです。
そういう方達がいるから、素敵な校舎と校庭で遊ばせてもらえるんですね。「この場所を使うことが、この場所を守っていくこと」という東大海さんの言葉が印象的です。GNJの会場として、みんなで、楽しく、やさしく、きれいに使いたいと思うお話でした。

『川辺のゴミの事実関係の説明』
川辺のゴミの分別は、20種類あります。わたしの住むまちはそこまで多くはありません。GNJ2012でゴミステーションを担当するにあたって、その背景を知りたくて、川辺の役場を訪ねました。
現在、川辺支所市民生活課環境係係長の野中浩洋さん。そして、野中さんにご紹介頂いた20分別を実施された当時の町長の東展弘さんと元環境担当課長亀甲俊博さんにお話を伺いました。
詳しくはこちらをご覧下さい。

・川辺町の取り組みを追いかけて − ①
・川辺町の取り組みを追いかけて − ②
・川辺町の取り組みを追いかけて − ③

『ゲスト:亀甲さんのお話』
今回は、川辺のゴミの取組みについて取材したなかで、当時の川辺のごみ問題に取り組まれていた亀甲俊博さんにゲストとして来ていただきお話を伺いました。
ダイオキシン問題が日本で取り上げられていた15年程前、当時の川辺町長の東さんが行政視察でゴミの埋め立て場のずさんな現状を発見し、そこを改善していく為に大抜擢された亀甲さんの思い、取組み、産官学協力するまでの経緯など、お話していただきました。

「住民たちの想い」
自治会115カ所を3回以上「500回くらい説明してまわりました」という亀甲さん。
そのときの住民の様子はいかがだったのでしょうか。ダイオキシンが発生するまでそのままにしていたことに対する不信感や20分別する必要性への疑問など、率直な意見が飛び交ったようです。(これは、亀甲さんの言葉というより、映像で知りました。)あらゆることを覚悟で、亀甲さんは必死に勉強され、ひとつひとつ疑問に答えて、納得してもらえるように努力されたそうです。分別が実施されたあとも、すっきりしない人もいたかもしれません。
そんな中、あることがきっかけで、住民がゴミの取り組みに「誇り」を持つようになりました。それは、マスコミに取り上げられたことです。「良い取組みをしている!」「誇り」と思えるようになり、住民自治としてさらに自立したなかで分別活動が進んでいくことになったそうです。
この様子は、ドキュメント番組「小さな町の大きな挑戦 〜ダイオキシンと向き合った川辺町の6年〜」で、詳しく紹介されています。事前に、メンバーは、この番組を見ていたのですが、住民と行政が真剣に向き合っている様子にいたく感動しました。

「それぞれ役割で協力すること」
ゴミの分別を20分別にして、燃やすゴミに収集回数は週に2回。資源ゴミは月に1回、粗大ゴミは年に2回と決めました。資源ゴミを月に2回にしてほしいという意見もありましたが、減量が大切なので、月に1回にしました。すると、まちのなかに分別しないゴミや、不法投棄のゴミがでてきました。そんなとき、どうされたのでしょうか。亀甲さんは、「警察に協力してもらい、夜回りをしてもらったんです」とおっしゃいます。その後、ゴミの不法投棄が減り、まちも安心して過ごせるようになったそうです。

「誰かにとっての住みやすいまち」
障害者の子供が安心して過ごせる環境が整った場所はないか、様々な自治体を探して回っていたお母さんがいました。ちょうど、障害者の仕事を少しでも増やしたい、それは、行政がするべきことだと思っていた亀甲さんは、ゴミの収集の仕事を障害のある方にも生業として携わってもらっていました。すると、そのお母さんが川辺に辿り着き、「このまちが一番住みやすい」といってもらえたそうです。これは、環境行政をしていて嬉しかったことのひとつだそうです。

「人から人へ引き継がれていること」
10年以上続いているこの、ゴミの20分別は、大人から子供へと日々の暮らしの中で自然に引き継がれているそうです。もう以前の亀甲さんのように、行政の人が自治会を回らなくても大丈夫なくらいに、地域に根付いているのだそうです。

亀甲さんや東さん(元・川辺町 町長)の「行政は住民のもの」という想いからの行動や、「行政の果たす責任と、住民の果たす責任」、住民を説得するのではなく、「納得してもらえるように情報を開示し勉強され伝えてきたこと」などあらゆることが繫がって、今のかわなべがあるのですね。
こんなにかっこいい大人の人に出会えたことがとても嬉しいと改めて思えた時間でした。

「まちに寄添う」というのは、それぞれの想いを訪ね共有し、想いを抱えること。川辺に寄添うように、GNJ2012までの日々を、当日を過ごしていきたいです。
亀甲さんは、かわなべでの夏祭りゴミゼロで開催したことがあるそうです!!良き隣人の集まる町だからこそ、GNJも心地良いごみ分別を試みてみたいです。

文:ハエノ

※授業の様子はコチラから。 (アルバム

・川辺町の取り組みを追いかけて − ①
・川辺町の取り組みを追いかけて − ②
・川辺町の取り組みを追いかけて − ③

・川辺町の取り組みを追いかけて − ④ 

Thank you, Kawanabe!

夏の午後、窓から入道雲を見ると戻りたくなる。かわなべ森の学校はそんな場所です。ジャンボリーの舞台であるこの美しい森を一日お借りして、そのままきれいにお返ししたい。その日手にしたモノを大事に扱いごみを減らしていくことは、ささやかだけれど無限の優しさとなって広がっていくような気がします。森とともに生き、森を守ってきた川辺の人々へ、そして森そのものがもつ記憶へとその輪はゆるやかに伸びていきます。ジャンボリーの空気を楽しみながら、ふとした瞬間その輪のことを思い出してくれたら嬉しい、そう思いながら。

−GNJ2012で、わたしたちのできること。

森の学校のある川辺町では、まちの課題として環境問題に向き合い、20種類のゴミ分別とリサイクルを実施しています。そんな意識の高いまちに見習って….

・当日は、川辺町の取り組みにならって、わたしたちもごみ分別を実際にやってみましょう。
・ごみの回収は、会場内一カ所の「ごみステーション」でまかないます。
(※購入したお店では、ごみの回収はいたしません。)

・生ごみを出さないためにも、残さずおいしくいただきましょう。
・食べ物等の容器は軽く水で洗ってきれいにしてからごみに出しましょう

・お気に入りのマイコップやマイ箸、マイ皿を持ち寄って、気持ちよく食事をいただきませんか。

 

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