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オモイデ作文-1通目

オモイデトラベル ~枕崎 行き~
「黒潮と太陽の街で、彼女とめぐるキヲクの旅。」 

【オモイデ作文-1通目:井ノ上裕理さん】

オモイデとして初めに浮かぶのは、いろいろな“音”です。招魂塚幼稚園に飛び交う元気な声、城山センターから聞こえる楽しそうな声、枕崎に響く時を告げる鐘の音。ミナミさんの言葉を通じて、心の中で私が想像したそんな音が、なぜか蘇ります。
それから、集合写真を撮るときや冗談を言い合ったときの笑い声、ひらけた空に吸い込まれたはしゃぎ声、優しく話しかけてくれる暖かい言葉、何かを伝えようとしてくれる話声、おなかが空いたときや、お昼を食べて眠そうなときのため息。みんなで歩くジャリの音、木をくべて燃える炎の音、バスの走る音。偶然出会い、一緒に旅をした人たちが生みだした音も大切な思い出です。

なぜ、音が一番記憶に残っているのか、辿ってみました。もしかしたら、BONさんのライブで始まった旅が、目より耳の冴えた一日にしてくれたのではないかと思います。それは、音楽というより、目の前で奏でる音と唄声と、手拍子と歓声とが、ワクワク感や緊張感とともに、音として耳に入ってきたのだと思います。そして、そのあと、招魂塚幼稚園で聴いたミナミさんのピアノには、現在の招魂塚や幼稚園の持つ閑けさが重なって、サトコさんのギターと唄には、風と波と夕暮れに包まれた音として、思い出されます。

どんな場面でも、笑い声が印象的なのは、案内してくれたミナミさんが、よく笑う人だからかな、と感じています。
今までの枕崎は、例えば、雄大に広がる海、心を奪われる不思議な立神岩、おいしい海の幸山の幸、鰹節の香りと、空港に着いたときに嗅いだような肥料の匂い、そんなイメージでした。それもたしかに枕崎ですが、今回の旅で、枕崎の持っている「音」も楽しんでみようと思いました。
枕崎は何もないよ、とよく言われます。東京には、確かに、モノも人も情報も、刺激的なものがたくさん溢れていて、魅力的だけど、新しくて冷たくて同じ様なものが多くて、枕崎の持っている、人の思いを感じるような一点ものの「記憶」が、うもれてしまっている気がします。私の生まれ育った街にもきっと、私が気付かなかっただけで、すてきなオモイデが眠っているはずで、これからそれを探せることに、ちょっとわくわくしています。

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